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これからの福島泰蔵大尉旅に向けてーその5 読書会発表秒読み [旅の模索]

始めに

88回読書会終了後、私は浅井さんと夕食を共にさせて頂いた。私の発表に向けての調整ではあったが私としては纏め方の芯、新たな主題の手がかりが欲しかった。ないならないで新たな主題はない、と確信が持てるものが欲しかった。読書会での発表は単なる纏めにしたくない。もっと探したい、を貫いて探す旅を終わりにし、新たな出発点としたい、と考えているからである。

1つ、最大の気づき

浅井さんは石原莞爾を書く事がライフイワークと伺った事があり、今夜もその話になった。ドイツからロシア・シベリアを経て帰国する際に、ロシアの力を誤信したとの見解を披歴された。聞きながら私は丁度作業中の補作『塾者への歩み総括』での成した4つの事を繋げる作業の事を思った。何か見誤っている事、見落としていることはないのか、と。


実行力総括及び塾者総括、為したことを繋ぐ作業、をしているうち福島大尉が”困難”と共にあることに気付いた。何故八甲田山?シリーズの予想外と困難の極致を思う旅や非常の困難を思うシリーズの旅等”困難”は沢山取り上げてきているのに、そこだけでの部分(パーツ)としてしか見ていなかった、と気づいた。その目で旅全体を眺めてみると実行力や塾者(事を為す)への歩みに肩を並べる主題としての重さを持っている、と確信した。大変意義深い夕食会であった。補作作業で下作業をし、困難を究めた男を主題として要約書を作る腹が決まった。

2つ、88回例会録を頂く

浅井さんから88回例会録(4月21日『歴史認識』」)をメールで頂いた(4月26日)。それに私の発表(7月22日頃)に合わせた今後の予定が付記してあった。


①案内概要は・・・・・・・6月11日目途で600字
②発表レジメは・・・・・発表1週間前、A-44枚以内i
③例会録整理は・・・・発表後1週間以内に整理

次回は6月2日(木) 中野剛志編著『TPP黒い条約』 集英社新書

3つ、準備概成

連休を最大限使い集中して作業した私は主題”困難を究めた男”について当日発表の為の要約書、補作などを概成し、目途を付けた私は浅井さんに以下のお願いをした。(5月18日)

こんばんわ。発表に向けての準備の前倒しについてお願いがあります。要約書を6月2日にお配りしたい、従って案内書も同時に、と思ってます。新たなテーマ、これで福島大尉を探す旅は終わり、に沿った要約書なので、何故そうなのかが分かるよう“補作”と経緯を纏めました。それらはブログ『福島泰蔵大尉の実行力を訪ねて』に順次掲載します。(5月14日から再スタートしました。7月初めには終える予定です)。できれば6月2日以降要約書と共に補作まで皆さんに目を通して頂ければ、と願っております。従来のパターンとは違うと思いますがよろしくお願します。

これに対し貴君の考えで進めましょうとの了解を頂いた(5月21日)。併せて60期CGS学生の卒業式が7月22日となったので、読書会は7月14日で本決まりの連絡も頂いた。

以下、冊子3部作を補う(未踏、未到或いは寄贈後に頂いた感想や意見などを踏まえた気付きなど等)為の作業を含め、読書会発表に繋がる作業(要約書、案内書、補作)を順次ブログで明らかにしたい。

以上


これからの福島泰蔵大尉旅に向けてーその4 某所における参考資料化検討からの気づき [旅の模索]

始めに

平成28年2月 某所を訪ねた私は思いがけない話、寄贈した冊子について、参考資料としての活用を検討されている、をお聞きし大興奮した。検討素案を精読させて頂いた私はお礼と共に読後感を伝える為3月30日に再訪させて頂いた。

すべての寄贈先に対し、寄贈した以上どのように活用され、どのような資料を作られるかは全く私の関知するところではなく先方の意のまま・・・、と思っていた。私はただただ読んで頂いくだけでも有難いのに、活用を考えて頂いている。寄贈して本当に良かった、と感謝の思いで一杯になった。更に有難い事があった。お話や検討素案の精読を通じ、沢山の気づきを頂いた。本稿では補作、読書会の要約書(発表原稿:レジュメ)に繋がる点を中心に据えたい。補作とは要約書を補い、冊子3部作を補う著作である。


ここでの気づきは私の旅の大山という感じがしてならないので、是非書き残しておきたい。検討中の内容等に立ち入る非礼は毛頭ない事をお断りしておきたい。


1つ、実行力について

私は非常に強い印象を持っていたので表題に実行力を入れた。しかし検討素案では実行力の受け止めはサラリとしていた。実行力について著者(私の事)は大変力を入れている、とは書いてあったが具体的な記述はなかった。ある一部に焦点を当て、抜き出してあるので周辺事項ととられたのであろうが、私の何かが足りない、と思った。結局2つの事を補作する必要がある、と思った。一つは統率者(リーダー)の資質としての実行力と1人の男子の資質としての実行力の違いを明確にする事。二つは実行力旅を総括しその特質を浮き彫りにする事。


2つ、塾者(ことをなす)への歩みについて

検討素案では塾者や事をなす或いは冬季行動標準提言・野外要務令綱領体現の解釈が私のイメージとはかけ離れていた。ここでも私の何かが足りない、と思った。結局2つのことを補作する必要がある、と思った。1つは塾者に事を為す響きを感じた、と書いた。その理由等を再定義を含め明らかにする事。2つは為した事の全体をつなげて総括しイメージし易くする事。

3つ、人物像の明確化について

福島大尉を訪ねる旅で、探している途中であり、福島大尉の人物像を明確に言い切る必要はないと思っていた。しかし活用(抽出)され方で人物像が私のイメージとはかけ離れているきらいがあった。どういう活用(抽出)をされようとぶれない人物像、その核というか軸となる部分は明快にした方が良い。勿論妥当な事実認識と想像の範囲内であるが。これからの旅の課題であり、目標であると思う。心しておきたい。


追記

私のイメージからかけ離れていても一向にかまわない。その方が多様な福島大尉像の議論が深まり、理解が深まれば大変有難いと思っている。私の何が足りないのか、を内省する主旨の表現であることをお断りしたい。

以上


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これからの福島泰蔵大尉旅に向けてーその3 「第四木曜日の読書会」例会での紹介 [旅の模索]

案内を頂く

会員に紹介文を書く為にと幾つかの質問がありお答えした。やがて次回(10月29日)読書会の案内を頂いた。新たな入会者-61期指揮幕僚課程学生4名-が揃うからその時に君を紹介したいとあった。

読書会の様子

平成27年10月29日85回目の例会が行われた。テーマ書は「ヒトデはクモより何故強い」。後学の為に参加した。最初に発表者が感想・所見・主張等を述べ、参加者が世話人(浅井さん)の司会で読んだ感想や席上で聞いた他の人の話しから触発された感想等を述べるスタイル。その後夕食会、楽しい語らいが続き、最後に発表者が総括の感想等を述べて終わり。大変多面的な読後感等が飛び交い、啓発的で有意義な会であった。本当によい人に声をかけて頂き、有り難い、と思った。会終了後数日経たずに纏められた例会録が届いた。その例会録は発表概要及び議論が要領良く纏められ、新たに発表者や木曜人の'「私の(ピッタリ)百字提言」がプラスされていた。”決まり”通り実践され、これを85回積み上げられた浅井さんの世話力と高い見識及び後輩を思い育てる意気に脱帽。

紹介


前述の夕食会で浅井さんから来年7月例会のテーマ書は「福島泰蔵大尉の実行力を訪ねて(一、ニ、三)」、発表者は川道と紹介され、紹介パンフレットが配られた。

福島大尉旅のきっかけや経緯、ブログに込めた思いー第5連隊遭難に隠され、福島大尉の沈黙が齎した遺族の何時か陽の目を、の思いを伝えたい等に代表されるー及び本にしたわけ等が要領よく纏められていた。ある程度福島大尉に関心がある人でない限り振り向きもしないような体裁。その上よく言えば多岐に亘り悪く言えば散漫な思い巡らし旅の弊を押さえ会員が読みたくなる工夫が凝らされていた。浅井さんの筆力に敬服。


終わりに

雰囲気もわかったし、紹介もされた。どうするか決め、踏み出すときに到った。来年7月の発表時ー読書会の“決まり“に従ってーのレジメをどうするかを考えたい。3部冊という大部をどう要約するか、思いめぐらし旅と福島大尉像の全体像の要約、何を主題に纏めるかが課題である。
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これからの福島泰蔵大尉旅に向けてーその2 「第四木曜日の読書会」へのお誘い [旅の模索]

発表依頼を受ける


幹部学校の学生会員用に新たに寄贈する処置を終えた私はその旨浅井さんに連絡をした。折り返し返事を頂いた(27.7.15付)。

これで懸念が解消した、との安堵の思いを漂わせて、来年7月に「福島泰蔵大尉の実行力を訪ねて(1・2・3)」の発表をお願いしたい旨が記してあり、学生は寄贈を受けた本を学校の担当者から借りて、1年かけて読む。その他の者はブログを読む、と力強かった。

発表の手順ー発表要領と例会録のまとめ方―も併記してあった。

(発表要領)

発表のほぼ2ケ月前迄にテーマ書(書名・著者・出版社・出版年・何刷)連絡。ほぼ1ケ月前迄に発表概要(500~600字の案内文)を連絡。発表はレジメ(適宜、A4*3~4枚)により1時間以内。発表後ほぼ1時間程度発表内容に対する質問と討論、その後席を移して懇親会。

(例会録)

発表後概ね1週間を目途に纏める。構成は①『そもそも何か』が読んだことのない人にもわかることを基本とした発表の整理(A4*3枚程度)。②読書会での議論の要約(世話人)。③『私の百字提言』・『木曜人の百字提言(世話人)』・の3部構成。会員への配布は世話人(浅井さん)が取り纏め実施。

まずはこの読書会での発表を足掛かりに、福島大尉旅を続けよう。同時にその時だけの参加では勿体ない、と思った。できる限り参加させていただき将来有為な若い人の勉強振りや討議から刺激を受けたい。そして共に考え、何らかの刺激を与える事が出来れば老骨の身で願ってもない幸せである。

福島大尉旅ではテーマ書と福島大尉旅の接点について毎回思いを巡らし、新しい何かを見出だしたい。又浅井さんから提起された"宝物"にヒントを得て私の著作の中の宝物ー最も書きたいこれぞ福島大尉ー確立を目指したい。

これからの福島大尉旅に一つの道筋が見えはじめた。


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これからの福島泰蔵大尉旅に向けてーその1 活(かつ)を思う [旅の模索]

始めに  

冊子を寄贈などして一段落した私は少しゆっくりしたい気持ちのかたすみで、これからいかにすべきか、を考えはじめた。そんなある日、冊子を進呈した浅井さんからお手紙を頂いた(平成27年5月3日付)。私は読んで大興奮した。

浅井さんの読後感

私の冊子3部作を取材ノ-トと位置付け、これからどのように表現、創作するかが課題、と指摘された。しかもそれは容易に作品になる。そう考える根拠として、随所に人間臭いドラマがあり、作者の主張がある等を具体的に8点ほど挙げられた。又80歳代で直木賞という人生もある、と遠大な夢をご教唆頂いた。またふと思ったが、(浅井さんが)立ち上げられた「第四木曜日の読書会」でこの又とない“宝物“を発表し後輩に刺激を与えて貰う事は可能であろうか、と付け加えられていた。

表現者(創作者)の視点での指摘と私

表現者(創作者)の視点から指摘されたのは全く初めてであった。多くは福島大尉の人物像やなしたことについての感想であったので当初は不意うちの感さえした。

福島大尉旅の本筋は正しい人物像と業績を明らかにすることであったがブログを一つの方向に集約する事には拘らなかった。遺族の何時か陽の目を、の思いや幹部候補生学校への遺品寄贈の経緯など目の前に次々と興味を惹くテ-マが表れ、とにかく立ち寄ってみよう、と思った。先が見えなかったがきっと何処か高みに行き着くはず。いろいろな寄り道が思い巡らし旅を濃密にし本筋を豊かにする、と心のどこかに信じる部分があり、旅を心底楽しんでいる自分がいたからである。

私は福島大尉旅物語としては記録であり日記である。福島大尉のなしたことや人物像をあるテーマを設けて直截に語る、納得出来る作品に仕上げるにはもう一工夫必要であり、いつかは”この一冊”を書きたい、と漠然と考えていた。その点からすると本冊子は素材、と認識していた。

どうせ書くならさっさとやれ、残された時間は少ないとの有り難い活(かつ)と受け止めた。この活(かつ)で旅を終えた安堵感とこれからへの漠然から醒めた。

書き終えて福島大尉が心底そうだと思えるものであればそれで良い。どの域の書く即ち表現や創作をものに出来るかはわからない、大したものではないと十分予測は着くが今更どうなるものでもない。私の出来る表現のべストであれば良い。その思いは最初から変わらない。

読書会へのお誘いと私

浅井さんは陸上自衛隊第3師団長で退官され、現在77歳。第四木曜日の読書会を立ち上げられ、2ケ月に一回のペースで83回を重ねるという(平成27年5月現在)。出席メンバー常時10数名。幹部学校指揮幕僚課程学生(2ケ課程8名)が中心でその他に若手の現役自衛官や自衛官OBそれに民間有志の方で構成されている。かって施設学校長その後第2師団長をされた岩出元陸将の人となりやその著『読書のすすめ』に感化を受け、大半を読破。退官後時間の余裕が出来てこの会を立ち上げた由。その上で、貴兄の冊子は若い人に刺激を与えるには又とない“宝物“が沢山ある。しかし決まりとして事前にテーマ本を読んでくる事としている。本冊子は世に出回っていないので、そこのクリアが問題だ、と記してあった。

冊子は教育・研究に活用して頂くため防衛大、陸上自衛隊幹部学校、同幹部候補生学校などに寄贈した。取材でお世話になった靖国神社かい行文庫、青森県立図書館、防衛研究所図書室。遺族の希望で国会図書館や群馬県立図書館にも寄贈した。
福島大尉ゆかりの部隊あるいは親族などにも寄贈した。若し関心を持つ人が現れたら勉強会や読書会などをしたい、という希望があったので、このお誘いは物凄く有難い、私からお願いしたい位だ、と思った。

指揮幕僚課程は陸上自衛隊の高級指揮官や幕僚を養成する極めて重要なコース。陸自の屋台骨を支えるであろう若い人たちと共に語り、刺激しあう。その場に居あわすだけでも有り難い。更にこの機会と時間が自分の表現や創作の為になる。こんな良い話は願ってもない。幹部学校には既寄贈分に(先方の意向も聞いて)足りない分は増やしてもよい。冊子が手元にない人はブログを読んで貰うようにすればなんとかなるのではないか、とすぐさま返事を書いた。

終わり

ブログを冊子にし寄贈や進呈した。この事が浅井さんの”指摘とお誘い”に辿り着いた。先の見通しはなくても、思い切って踏み出すと思いがけない展開がひらける。福島大尉旅はこのパターンに恵まれる。

追記

模索を始めて1年余、漸く私の中でストーリーの光明がともり始めた。この灯りに向かって、思い切って、新たな福島大尉旅、ブログ旅を再興したい。
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